【VOZ.123】新入社員研修2022 ~リアルでの敬語の不安~

先月になりますが、今年度の新入社員研修は、4社93名を担当させていただきました。

今年度の新入社員の皆さんは、学生時代からのリモート世代です。在宅で授業、就職活動でも会社説明も面接もその殆どが対面で接することがなくオンラインによる画面を通してです。最終の役員面接もリモートでオンラインにて実施された企業もありました。

毎年、私が担当させていただく新入社員研修では、研修のスタート時に受講者には入社後の感想と研修に期待することについて一人ずつ発表していただいています。

今年の傾向として感じたのは、「目上の人への敬語の使い方が不安」という声をよく聞いたことです。しかも、「リアルの対面場面でのコミュニケーションに課題と不安がある」という新入社員が多かったです。
このことは、上述の通り、学生生活の約半分がオンラインでのコミュニケーションであった世代ということが考えられます。在宅で殆ど学校に行く機会も少なかったので、対面のコミュニケーションの機会も少なく、本来、上下関係を意識して目上の人と接したり会話をすることを経験できるサークル活動やアルバイトも制約されていたはずです。そもそも人との接触機会が極端に奪われ、コミュニケーションはSNSなどを使っての同世代同士が多く、気の合う同じ価値観をもつ仲間同士に限定されたはずです。本人達には何の罪もありませんが、社会人になる前に世代や価値観を超えた対人関係上の様々な経験が充分できなかった世代でもあります。発表内容からそのことを不安にしている新入社員も散見されました。

今年度の新入社員の皆さんは、様々なビジネスシーンで正しい敬語の使い方をマスターすること、しかもオンラインではなくリアルな対面場面でのコミュニケーションの2つの壁を乗り越えて欲しいです。また、新入社員を受け入れる側の上司・先輩社員の皆さんは、この2つの壁を乗り越えさせてあげてください。

<2022年5月shiba>
※弊社は今月で創業24年目に入りました