【VOZ.88】働き方改革実行計画 〜働き方の3つの課題〜(首相官邸ホームページより)
先月、ある会社で担当させていただいた研修で、ベテラン社員を対象に「社内の働き方改革の推進について」討議することがありました。今後、ますます各社共通の大きなテーマの一つになります。
首相官邸ホームページに働き方改革の実現のために、「日本の労働制度と働き方にある課題」があげられているのをご存知でしょうか。
1.正規・非正規の不合理な処遇の差 →「世の中から「非正規」という言葉を一掃していく」
正当な処遇がなされていないという気持ちを「非正規」労働者に起こさせ、頑張ろうという意欲をなくしている。正規と非正規の理由なき格差を埋めていけば、自分の能力を評価されている納得感が醸成。納得感は労働者が働くモチベーションを誘引するインセンティブとして重要。それによって労働生産性が向上していく。
2.長時間労働 →「長時間労働を自慢するかのような風潮が蔓延・常識化している現状を変えていく」
健康の確保だけでなく、仕事と家庭生活との両立を困難にし、少子化の原因や女性のキャリア形成を阻む原因、男性の過程参加を阻む原因。長時間労働を是正すれば、ワーク・ライフ・バランスが改善し、女性や高齢者も仕事に就きやすくなり、労働参加率の向上に結びつく。経営者は、どのように働いてもらうかに関心を高め、単位時間・マンアワーあたりの労働生産性向上につながる。
3.単線型の日本のキャリアパス →「単線型の日本のキャリアパスを変えていく」
ライフステージに合った仕事の仕方を選択しにくい。転職が不利にならない柔軟な労働市場や企業慣行を確立すれば、自分に合った働き方を選択して自らキャリアを設計可能に。付加価値の高い産業への転職・再就職を通じて国全体の生産性の向上にも寄与する。
(※「首相官邸ホームページ」より)
と、以上3つの課題とされています。
政府主導で有識者による働き方改革実現会議にて議論され、実行計画が決定されています。日本の働き方を変える改革にとって歴史的一歩と言われました。
新内閣改造が行われましたが、この働き方改革実行計画の行く末も要注目です。
<2017年8月 shiba>
※暑中御見舞い申し上げます! 天候が不安定ですが、ご自愛ください。