【VOZ.86】従業員の定着率アップ① 〜その答えは従業員にあり〜

6月から採用の選考解禁になりました。このところの採用環境の激変により人材確保のための各社の採用戦略や色々なアイデアが話題になっています。その一方で採用後の従業員の定着も課題になることが多いです。厚生労働省の調査結果では、3年以内の離職率は、中卒で6割、高卒で4割、大卒で3割ともいわれています。弊社でも、募集採用と定着率の問題は最近特に話題になることが多く、各社の採用に費やす労力や一人あたりの募集採用経費も高騰を続けているようです。
苦労して採用できたのに、定着率が…ということになるわけです。もし、定着率、それも3年以内の離職率が高く問題であるならば、その真の原因を把握されていますでしょうか?
真の原因を把握されないまま、あの手この手を尽くしてもなかなか効果は上がらないはずです。良かれと思って様々な改善や取組みをされていても、それはピントズレということになります。原因には、世間一般の共通傾向もありますが、そのことだけで振り回されてしまうのは危険です。他社の事例を参考にしてケースから学ぶことも有効ですが、それが本当に自社に合っていればいいのですが、合っていなければ不十分です。
必ず自社独自の原因・理由があるはずです。それは担当者から見た、予測できる原因・理由ではなく、離職者当人が抱える真の原因・理由です。これを把握したいところです。では、社員アンケートを記名や無記名でというパターンになりがちですが、私は個別ヒアリングが有効だと考えます。個別ヒアリングには、時間と労力を要しますが、とても重要な仕事です。もちろん、ヒアリングしても当の本人が本音で話してくれるかどうかということになります。話してくれてもそれは表層的な建前で本音ではないということが多いです。しかし、そこは、当人とヒアリング担当者との人間関係と最後の最後の会社に対する貢献意欲と愛社精神がどれくらいあるかということでしょうか。
私も外部の人間として個別ヒアリングを担当することがあります。外部だからこそ聞ける、話せることは多いようです。ヒアリング担当者としての腕の見せ所です。もちろん、ヒアリング内容をどう反映して改善できるかが本当の腕の見せ所になります。(笑)

<2017年6月 shiba>

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