【VOZ.89】従業員の定着率アップ③ 〜物的欲求&精神的欲求の充足〜

従業員の定着率アップについては、モチベーションに関する点からすると、「物的欲求」と「精神的欲求」の2つの充足が左右されるといえます。
「物的欲求」とは、モノ・コト・カネなどを手に入れたいという主に「物」に関する欲求。
仕事の場面では、給与や賞与はこれくらい欲しい、こんなものが買いたい、こんな役職になりたいなど、目に見えやすいものとされます。
「精神的欲求」とは、自己実現・自己成長したいという主に「心」に関する欲求。
仕事の場面では、仕事では自分は将来こんなふうになっていたい、仕事を通して自分ではこんな成長がしたいというような、目に見えないものとされます。
これらの欲求には、それぞれ特徴があります。「物的欲求」は、手に入れた時には大きな効果があり、モチベーションにつながりますが、あまり長続きせずに、手に入れてから段々と価値が減少するとされます。また、手に入れた瞬間にその欲求が消えてしまうこともあります。
一方、「精神的欲求」は、手に入れた時から段々と価値が高まるとされます。また、その欲求は更に強まることもあり、そして、長い間持続するとされます。
「物的欲求」と「精神的欲求」は、人によって様々であり、それぞれの大小も千差万別です。しかし、人間にはこの異なる2つの欲求があるとされるならば、従業員の定着率のアップにも大きく影響するはずです。
あくまでも両輪として捉えて、不満足要因の解消→満足要因の醸成につなげて行くことを提案します。

<2017年9月 shiba>

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