【VOZ.135】従業員が頑張れる条件 ~企業・組織の5つのポイント~

4月に新入社員が入社された企業・組織では、1カ月が経過しました。新社会人となった新入社員側も受け入れた側も落ち着いた頃でしょうか。新入社員に限らず、ベテラン社員まで従業員がいい状態で頑張れる企業・組織には条件があると考えます。今回は、以下の5つのポイントを提案します。

1.ミッションに基づくビジョンがあるか
企業・組織には、「ミッション」(使命や役割)があります。何のために、何をする企業・組織なのか、その存在意義が明確になっているか。そして、そのミッションに基づいた「ビジョン」(ありたい姿や目指す姿)が明確になっているか。ミッションに基づくビジョンは、従業員が迷わず仕事をするためにもキーワード化や文章化されていて明確になっていることが大切です。明確化されておらず、曖昧なままだと迷ってしまいます。

2.トップの方針・戦略が現場第一線まで周知徹底されているか
ミッションに基づくビジョンを実現するためにも何をどうするのかが、トップの方針(考え方やガイドライン)と戦略(具体的な方法)が表明されているか。そして末端の現場第一線まで周知されているか、上から下まで誰に質問しても同じ答えが返ってくるのが理想です。トップの方針・戦略は、目先の短期的な視点に留まらず、長中期の視点に立った誰にでもわかりやすいことが大切です。

3.採用→育成→定着のサイクルがあるか
従業員を中心とした人材の「採用」→「育成」→「定着」がサイクルとして回っているか。まずは「採用」するために、人材の受け皿としての「育成」「定着」のルールや仕組みが制度になっているか。特に、何をするのかを「目標設定」し、何をどれだけやったのか、何ができたのか、できるようになったのかを「評価」し、その時の結果を何に反映するのかの「処遇」が大切です。結果として採用された人材の定着率に表れます。

4.何が問題か明確で共有化されているか
企業・組織の仕事には常に問題はあるものです。今、何が起きているのか、何が問題なのかが明確になっているか。そして、問題の優先順位づけをして解決すべき問題の方向性が共有化されているか。すぐに問題解決ができない場合でも、問題が手つかずの問題のままで放置されず、企業・組織の共通課題として取り上げられ共有されていることが大切です。

5.社会の一役を担う仕事になっているか
ミッションとも連動しますが、企業・組織の特有の目的と使命を徹底し、社会的責任を果たす役割が実感できるか。担当する仕事がSDGSに代表されるような社会的問題に対して、解決の一助になっていたり、一役を担う仕事として実感できることが大切です。

以上、皆さんの企業・組織では、いかがでしょうか?
企業・組織のメンバーとして頑張れる5つのポイントを提案します。

<2023年5月shiba>