【VOZ.134】新入社員研修2023 ~ビジネスマナーの必要性とは~
2023年度の新入社員研修は、4社115名を担当させていただきました。
新入社員研修のテーマは、各企業のご要望にお応えしていますが、多いのは2日間研修のテーマで「社会人としての心構えとビジネスマナーの基本」です。学生と社会人の違いから社会人としての認識を新たにしていただく場とし、業種業態に関わらず求められるビジネスマナーの基本について実習体験から習得していただきます。年々、電話応対や名刺交換に興味や苦手意識をもたれる方が多いようです。
私の登壇は、入社式後の社内研修の中で外部講師の研修として担当することが多いのですが、その中でもビジネスマナーに関するご要望が多いです。
ビジネスマナーを学んでいただく大前提として、マナーを形として覚えるのではなく、なぜビジネスマナーが必要なのかを理解していただいています。接客・サービス業などの企業によっては、事細かに規則・ルールとして定めマニュアル化されている場合もありますが、殆どの企業の場合は、各人の認識と判断に委ねられることになるからです。ところが、日本のビジネス社会では、これがビジネスマナーという規則やルールなどの決まったものはありませんが、業種業態に関わらず、立場や役職に関わらず、この辺がビジネスマナーの基本というものがあります。
なぜビジネスマナーが必要なのか、研修ではビジネスマナーの必要性については、
1.信頼関係を築くことができる
2.良いコミュニケーションづくりの第一歩になる
3.会社の代表となることがある
の3つを伝えています。
更にビジネスマナーのメリットには段階があり、必要性にもつながります。
第1段階:相手に迷惑をかけなくなる
ビジネスマナーがわかっていて、できると様々な場面で様々な相手に迷惑をかけなくて済みます。反対にわかっていなくて、できないと迷惑をかけてしまうことになります。しかも、自分が迷惑をかけていることに気づけないことになります。
第2段階:相手に好印象を与えることができる
更にビジネスマナーがわかっていて、できると第1段階の単に迷惑をかけなくて済むだけでなく、様々な場面で様々な相手に好印象を与えることができます。よって、個人や会社の好評価につながります。
第3段階:相手を尊重することができる
更にビジネスマナーがわかっていて、できると第2段階の好印象を与えるだけではなく、相手を尊重することができるようになります。こちらがわかっているからこそ、相手もビジネスマナーがわかっているかがわかるようになります。お互いがわかっていて、できるもの同士になるとお互いに尊重し合える関係性になります。
ただし、ビジネスマナーがわかっていて、できるからといって、わかっていない、できない相手にこれが正しいビジネスマナーだというように押しつける必要はありません。相手が、ビジネスマナーに拘るのか拘らないのか、様々な場面でその時々の相手のレベルに合わせることが重要です。そのためにも、ビジネスマナーがわかって、できないと対応できなくなります。新社会人になったこの時期だからこそビジネスマナーを正しく理解する必要があり、その機会がとても大切です。
<2023年4月shiba>