【VOZ.105】部門長の役割とは ~期待される6つの役割行動~

私が担当させていただいている企業内研修のテーマで最も多いのが管理者とマネジメントです。

管理職の方、管理職になりたての方、これから管理職になる方を対象にした研修が多いのですが、「管理職」は「職位」、「管理者」は「役割」と分けて説明しています。管理職の職位にはないけど、管理者の役割を担っている方もいますし、逆に管理職の職位にありながら、管理者の役割ができていない人もいます。管理職・管理者の中でも、どの立ち位置の管理者なのかということになるのですが、経営層から現場第一線に近い管理者までどの立ち位置の管理者でも共通の役割があります。先月は、その中でも部門長を対象とした研修が続きました。

弊社では、部門長としての管理者の役割について、6つの役割行動を提案しています。

1.自部門のビジョンと戦略策定

(会社のビジョンを踏まえて、自分の言葉で自部門のビジョンを語り、そのビジョン実現のための戦略を明らかにする。)

2.自部門における意思決定

(自部門の問題を発見し、その問題を解決するために決断する。)

3.メンバーへの意思伝達徹底

(部門長として意思決定した内容をメンバーにわかりやすく伝えもれのないように徹底する。)

4.自部門と他部門、現場と経営層とのギャップ調整

(ギャップは常に生じる前提に立ち、ギャップを調整して解消する。)

5.業務遂行環境の維持改善

(仕事をする場である職場環境を良い状態で維持し、更なる向上改善をする。)

6.メンバーのモチベーションと育成管理・ハラスメント防止

(メンバーのやる気を維持し、人材育成の進捗管理とハラスメントの防止をする。)

以上の6つです。

部門長の方は、ご自身の日頃の役割行動はいかがでしょうか?

また、貴社内では、各部門長がこれらの6つの役割行動がとれていますでしょうか?

<2020年11月 shiba>