【VOZ. 11】老舗企業に学ぶ、キーワードは「信」。
日本には一世紀以上にわたり存続されている企業があります。
そのキーワードは、「信」だそうです。
明治維新前(1867年)に創業し、現在も続いている企業が2879社あるそうです。(※帝国データバンク調べ)およそ140年以上も企業として存続していることになります。
興味があるのは、共通するキーワードが「信」、つまり〝信頼〟というところです。
「信」とは、経営側から見た場合、お客様に信頼され、なおかつ社員にも信頼されていることです。
この「社員」にもというところがポイントです。長年にわたり企業を存続させるためには、なるほどごもっともな意見です。一方、継続できない企業は、お客様に信頼されず、社員にも信頼されない企業・組織ということになります。お客様を信頼せず、従業員も信頼しないということもあります。
ゴーイングコンサーン(継続企業)の観点から、永続的に発展し続けるためには、適正な利益の追求が必須となるわけですが、この「儲ける」ということが曲者です。一時の利益追求はともかく、長年にわたってとなると尚更です。
「儲ける」とは、信+者で、信じる者・信じられる者だけが儲けられる。
「儲ける」ことは、ある意味、信者を沢山つくること。
「儲ける」ためには、より良い信頼関係をつくること・・・。
たとえは、色々ありますが、注目したいのは、お客様だけではなく、やはり「社員」という対象者が重要視されているところです。
老舗企業になれるということは、お客様と同様に社員も大切にして来た結果ということが言えると思います。今でこそ、ES(従業員満足)などという言葉が使われますが、140年以上も存続してきた老舗企業に学ぶことも沢山あるのではないでしょうか。
企業30年説も最近は20年説・10年説になってきたと耳にしますが、企業や組織にも寿命はあるのでしょうか? 皆さんの企業・組織では、いかがでしょうか?
<2008年8月shiba>