【VOZ.149】コミュニケーション① ~コミュニケーションの理解~
今月号からコミュニケーションについて何号かに分けて触れてまいります。
コミュニケーションは、長年、組織の成立条件の一つでもありとても重要であることは言うまでもありません。コミュニケーションは、仕事でも私生活でも人間の活動にはなくてならないものです。コミュニケーションとは何か、これまでに沢山の学者の説をはじめ様々な捉われ方がありますが、弊社の研修では、コミュニケーションの基本として理解していただくために、コミュニケーションとは、「二人以上の人間同士が【情報】【意思】【感情】を相互に交換し合うこと」と定義してお伝えしています。
【情報】は、出来事や事実です。
【意思】は、意見や考えです。
【感情】は、気持ちや想いです。
感情は、単に好き嫌いではなく、いうなれば心の声つまり本音です。仕事や私生活にかかわらず、自分以外の相手とこの【情報】【意思】【感情】がお互いに交換し合えて、初めてコミュニケーションがとれているということになります。ですので、本来、仕事のビジネス場面でも私生活のプライベート場面でもコミュニケーションの考え方は共通であると考えられます。
コミュニケーションのこれらの【情報】【意思】【感情】には、交換しやすい順番もあります。
例えば、初対面の相手といきなり【感情】を交換し合うのは、普通では難しいことです。初対面では、まだお互いのことをよく理解し合えていないからです。しかし【情報】は、初対面であっても出来事や事実ですから、何があったのか、どうなっているのか交換しやすくなります。この【情報】が交換し合えて共有できると、それについてお互いがどのように考えているのか、どのような意見なのか【意思】の交換に発展しやすくなります。そして、お互いの意見や考えか共有できると、そのことについてお互いの実際の気持ちや想いはどうなのか【感情】の交換ができ、初めてお互いが理解し合えている、何でも話しやすい関係性を認識できるようになります。
次号以降では、コミュニケーションの構造やポイントについてお伝えします。
<2024年7月shiba>
※今年も残り半分、折り返しになりました。