【VOZ.127】ハラスメントとは③ ~逆パワハラ~
パワハラといえば、上司が部下に嫌がらせをすることを連想しがちですが、必ずしもそうとは限らない場合もあります。部下から上司に対する嫌がらせもパワハラにあたります。「逆パワハラ」ともいわれます。時代背景もありますが、権利意識が強くなるとともに逆パワハラは増加する傾向にあるともされています。
部下から上司へのパワハラが成立するためには、上司との比較で部下に何らかの優位性がある分野での嫌がらせであることが条件となります。
よくある逆パワハラになるケースでは、
×部下が上司の発言に対して、無視する、舌打ちする、ため息をつく
×パソコンが苦手であったり、英語を話せない上司をバカにする
×上司が異動したばかりで、部内の知識がないことをバカにする
×部下が複数で上司を仲間外れにする
×職場内の飲み会などに上司だけ意図的に呼ばない
×大切な連絡事項をわざと伝達や報告をしない
×上司の仕事を妨害する
などがあげられます。
一方、逆パワハラにならないケースでは、
〇部下が上司に対して正当な反論を述べる
〇上司に対して自分の意見を述べる
〇上司に対して提言や苦言をする
〇上司と部下が口論する
などが考えられます。
皆さんの職場ではいかがでしょうか?
上司から部下へのパワハラも部下から上司への逆パワハラも防ぐ必要があります。そのためにも、前号でも述べました通り、日頃の両者間の信頼関係がとても大切です。そのためにも日常のコミュニケーションが重要となります。
<2022年9月shiba>