【VOZ.125】ハラスメントとは① ~ハラスメントを理解する~
2022年4月より中小企業にも「パワーハラスメント対策」は事業主の義務になりました。
厚生労働省にて、労働施策総合推進法、男女雇用機会均等法及び育児・介護休業法が改正され、2020年6月より大企業では職場におけるパワーハラスメント防止のために雇用管理上必要な措置を講じることが事業主の義務になりました。その流れで中小企業にも施行され、これで法的にもほぼすべての企業に適用されたことになります。国策でもある働き方改革の流れでもあります。特に中小企業の方は、施行から3か月が経過しましたが、社内での対応はいかがでしょうか?経営者や管理者のみではなく、社員や契約社員を初めとする従業員も含めた社内全体での対策が必要となります。
ハラスメント対策は、まずはハラスメントを正しく理解することが大切です。
ハラスメントとは、「嫌がらせ」を意味します。相手の意に反する行為により、不快な感情を抱かせることです。ハラスメントでは、相手の意に反する行為とは何か、何が不快な感情を抱かせることになるのかを社内で共有することが重要となります。ハラスメントをする側もされる側も双方が正しく理解しておく必要があります。
職場のハラスメントでは、「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」の3大ハラスメントが特に多いとされます。
それぞれの意味は、
「パワハラ」(パワーハラスメント):職務上の地位や役職などの優位性を背景に適正な業務の範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与えること
「セクハラ」(セクシャルハラスメント):男性、女性を問わず行われる性的嫌がらせのことであり、主に男性から女性に行われるケースが多いとされる
「マタハラ」(マタニティハラスメント):妊娠しているまたは出産した女性に対しての精神的・身体的な嫌がらせのこと
とされています。
ハラスメントは、これら以外にも、パタハラ(パタニティハラスメント)、ジェンダーハラスメント、LGBTハラスメント(SOGIハラスメント)、逆ハラ(逆パワーハラスメント)、セカハラ(セカンドハラスメント)、モラハラ(モラルハラスメント)、アルハラ(アルコールハラスメント)、スモハラ(スモークハラスメント)、カスハラ(カスタマーハラスメント)などがあげられます。
ハラスメントは、相手の意に反する行為で、不快な感情を抱かせていまい、相手が嫌がらせと感じたらハラスメントになってしまう可能性が高くなります。次号からは、その内容と主な対策についてお伝えします。
<2022年7月shiba>
※連日猛暑日です。ご自愛ください。