【VOZ.110】新入社員研修2021 ~時間意識の希薄さ~

2021年度の新入社員研修は、2006年から昨年度まで毎年担当させていただいてきた企業では、想像をはるかに超えるコロナ禍の影響により新入社員の採用はストップ、今年度の新入社員研修はありませんでした。その結果、今年度の新入社員研修は、2社59名の担当をさせていただきました。

新入社員研修を終えて、今年度は特に気になったことがあります。

それは、2社に共通していることですが、受講者の時間意識の希薄さです。新入社員研修の中でグループワークや研修ゲーム体験を行っていますが、制限時間を告知してからのスタートとなります。ところが、指定された時間内に終わらず、というよりは終わらせようとする動きが見られませんでした。そもそも時間厳守の重要性については、社会人に必要な意識として前段の講義でも伝えているにもかかわらずです。2社のそれぞれの受講者は、意欲的でしかも積極的に取組む姿勢は高いので、時間を忘れて熱中してということもあったかも知れませんが、それにしても終了時間の意識が弱かったのです。1度目のグループワークを終えた時に時間オーバーになったことをフィードバックしましたが、2度目のグループワークでも時間オーバーという同じ結果になりました。この傾向は、例年と比較しても今年度の新入社員研修では強く感じました。

それはなぜかと考えてみました。今年度の新入社員は、昨年から学校の授業や部活動やアルバイトなど、就職活動までも基本は在宅でオンラインが多かったはず。このことも要因の大きな一つではないでしょうか。時間を指定されて、決められた時間内で答えを出したり、提出したり、決められた時間までに移動したりということが殆ど経験できなかったはずです。時間に追われるということが少なかったのではないでしょうか。

研修では、PDCAのP(計画)の立て方、決められた時間内にいかに最大のアウトプットを出すか、そのためにはどう進めればいいのかを伝えました。そして、時間意識が弱く希薄なことを共通課題として配属後には同じ失敗を繰り返さないためにも教訓として再確認していただきました。

皆さんの今年度の新入社員の印象はいかがでしょうか?

<2021年4月 shiba>

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