【VOZ.111】やってみせ、言って聞かせて… ~山本五十六の続きの格言~
研修先で人材育成がテーマになると、よく山本五十六の格言の話になります。
山本五十六は、日本海軍の連合艦隊司令長官です。この指導育成の際に通じる名言は、今でも語り継がれています。
よく知られているのは、
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」です。
今でいうところの、「見本提示・率先垂範」「説明力・プレゼンテーション」「ロールプレイング」「ストローク・フィードバック」でしょうか。OJTの効果的な進め方で、特にできない人(やらない人)をできる人(やる人)にする、技術指導面においては、今でも基本となる原理・原則になっているのではないでしょうか。
実は、この後に続きがあります。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」です。
今でいうところの、「ファシリテーション」「傾聴」「承認」「エンパワーメント・権限委譲」でしょうか。
そして、更に続きがあります。
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」です。
今でいうところの、「日常観察」「共感的理解」「ラポール・信頼関係づくり」でしょうか。
1つ目はよく語られ知られていますが、後の2つはあまり知られていません。これからの時代、働き方改革、ニューノーマル、リモートワークなどの外部環境が大きく激変する中で、今後の企業・組織の人材育成においては、特に後の2つは、改めて考えさせられる格言ではないでしょうか?
<2021年5月 shiba>