【VOZ. 9】社員が頑張り過ぎると不幸になる時代到来? 

「過労自殺、最多81人」。「心の病の労災急増」。先月のある日の新聞の一面記事です。

仕事上のストレスから心を病む人が絶えないという主旨の報道でした。

厚生労働省の発表によると、仕事のストレスが原因で、07年度に労災が認められた人は、前年度1.3倍の268人で過去最多を更新。労災認定された人のうち年代別では、30代が100人で約4割を占め、次いで20代が66人、40代が61人。そのうち、未遂も含む過労自殺がなんと81人で過去最多となってしまいました。一方、過労などが原因で労災認定された人も前年度10%増の392人で過去最多。そのうち過労死は前年度より5人少ないものの142人でした。(実際の数字は、もっと多いはずです。)
企業を取り巻く社員の労働環境は、ご存知の通り激変しています。

「成果主義」、「競争力」、「雇用形態多様化」、「人材採用難」「長時間過重業務」、「サービス残業」、「名ばかり管理職」、「会社統合」、「吸収合併」「企業と安全配慮義務」・・・、など。変化の毎日です。

象徴的なのは、THP心理相談員の登録をしている私に、国から『職場における自殺の予防と対応』マニュアルが送られてくる時代だということです。衝撃的でもあり、あまりにも世情を物語っています。

先日、「10年連続で自殺者数が年間3万人を越えることが確実」という発表もありました。

成長期には、社員の頑張りが会社を大きくし、その結果として会社も社員も社会も皆を幸せにして来たはずなのに、このところ様変わりをした出来事やニュースばかりが目立ちます。

「セルフケア」→「ラインによるケア」→「事業場内によるケア」→「事業場外によるケア」が、メンタルヘルス(心の健康づくり)の指針です。まさに企業・組織としての取組みが重要となります。

社員が頑張りすぎて不幸になってしまわないためにも、企業・組織としてのマネジメントはどうあるべきなのかを考えませんか?

社員が元気で活き活きと頑張れる企業・組織を一緒につくりましょう!

<2008年6月shiba>

※最近、【VOZ】を読んでいただいている方々から、感想やご意見を沢山頂戴するようになりました。
 誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

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