【VOZ. 58】生まれ変わって面接に来る? ~来世のウォーミングアップ~
2012年も残り1ヶ月となりました。
今年も沢山の方とお会いしたことになりますが、その中で最も印象に残っている方との再会があります。
その方は、私が社会人に成り立ての当時にあるセミナー企画の担当になり、講師をお願いした方です。
賀状のやり取り以外でも、数年に一度は電話や食事などお会いする機会も与えていただき、20数年来の交流があります。80歳になられたそうですが、ある業界では先駆者として有名人で当時から生涯現役をモットーに今でも活躍されています。今回、数年ぶりにお会いして一緒に食事をして、改めてゆっくりとお話を聴くことができました。
この方のビジネスの経歴、考え方、生涯そのもの、いつも語録としても参考になり刺激になることばかりです。父親世代の年齢ですから、驚くばかりです。
その中で、「いよいよ人生の整理を始めた…」とこれまでにはない時代を感じさせる発言がありました。しかし、すぐに「大丈夫!柴崎さんの名刺は、その時の参列者のリストに入れてあるから…」と明るい返答です。
私は、質問しました。「会長は、落ち込む事ってありますか?」
すると即答です。「柴崎さん、落ち込む時あるの?」「そんな暇は、ないよね!」「何があっても落ち込んでなんていられないよ。そういう時は次のこと考えないと!」いつも以上に明るい笑顔です。
頭が下がりました。というか目も覚めました。80歳のこの方から元気をもらったような恥ずかしさです。
実は、この会話でこの方から以前に聞いたことを思い出しました。
「今、自分が生きているのは、あくまでも来世のウォーミングアップのため」というのです。そして、いつもよく自分の会社の幹部社員に言っているそうです。「私が生まれ変わったら、この会社の採用面接に来るから、その時は私を採用するように…」と。
恐るべし、この80歳!
でも、〝落ち〟があります。その幹部社員からは、「もし会長みたいな人が面接に来たら、当然、〝不採用〟でしょう?!」と云われているそうです。
恐るべし、この会社!
皆さんは、今年はどのような方と会われましたか?
<2012年12月 shiba>
※師走です。ご自愛ください。良き2013年を迎えましょう!