【VOZ. 17】パワポの操作にお気をつけあれ!
~失敗の巻~
ここ数年、研修では「パワーポイント」(パワポ)を使用して実施することが多くなっています。
時代の流れもあり、数年前から当たり前のように視覚教材としてのパワポをテキスト内容と連動させて作成しています。
先月のある企業の研修での出来事です。
いつもの通りパワポを使用しての研修を二日間担当しました。
失敗は、研修終了後、数日経ってから発覚しました。
受講者の一人から「他の講師に比べて座ってパソコン操作する時間が長いなぁ」という感想が出たということです。事務局担当者の方からも、クリックする時に座ってしまうので、その点で確かに訴求力が落ちるかもとご指摘をいただきました。せめてリモコンマウスにすれば…とフォローしていただきましたが、久しぶりにNGをもらいガックシです。失敗しました。
実は、言い訳をすると、その時の会場のセッティングが、会場の真正面に固定されたスクリーン。つまり私の真正面にプロジェクターという配置。机も設置されていた会場の都合上と時間のなさからも正面から逃げることはできず、そのまま座ってパソコン操作をしながら進めました。
私は会場のレイアウトからパワポの操作のためには「やむ無し」と思い、承知で座っていました。さすがにずっと座ることはありませんでしたが、いつもと比べると確かに座っている時間は長かったと思います。パワポを使用して少しでもわかりやすくする方が…という私の判断でした。
ところが、受講者の方からは、上記の通りNGです。
私の失敗は、何よりもパワポを優先して座ってしまったということです。必ずしもパワポを期待されているわけでもないのに、いつの間にかパワポに頼った研修進行をしてしまっていたことに気づかされました。
よくプレゼンテーションの研修で、「視覚教材はあくまでも補助ツール」、「資料をつくることが目的ではない」、「大切なのは人間中心、相手中心で…」などと私自身がいつも講義しているはずなのに、全くお恥ずかしい次第です。
それと、もう一つ。
「久しぶりにNGをもらいガックシ…」と思いましたが、今回のパワポの他にも、よくよく考えてみると自分でも気づいていない「受講者側から見た講師側のNG」があるのに自分自身で気づいていないだけかも知れないということにも改めて気づかされました。
今回の失敗は、謙虚に真摯に反省したいと思います。
研修回数が増えるに従い、いつの間にか…。まさしく「初心忘れべからず」です。
「まだ、まだ」です!
<2009年2月 shiba>