【VOZ.120】グループとチームの違いとは? ~相乗効果が生まれているか~

皆さんの会社、店舗、職場では、メンバーの相乗効果が出ていますでしょうか?
グループとチームの違いについて考えてみます。

「グループ」とは、特定の目的のために複数の人々が集まっている状態です。
「チーム」とは、集まった人々が共通の目的をもち、プラスの相乗効果を生んでいる状態です。

グループは、メンバーの頭数の分だけ作業が割り当てられている状態ですが、グループがチームという状態になると、それぞれのメンバーに合わせて作業が分担され、メンバー間で補完関係が働き、成果は相乗的になります。グループの成果は、「足し算」で終わりますが、チームの成果は、「掛け算」になります。グループよりもチームの方がより多くの成果が出ることになります。

研修の中でもお伝えしていることですが、プロスポーツの世界の例えで、日頃はそれぞれ別々のプロチームで活躍している選手がナショナルチームを結成するためにプロ選手の中でも選抜された選手だけが集められることがあります。その監督のコメントで「やっといいチームになってきました」というコメントを聞きます。これが、グループからチームに変化したことを表現されています。集められたメンバーは、一人ひとりがプロ選手として日頃から活躍しているはずなのに、結成された初期段階では、プレーもかみ合わず、なかなか成果が出なかったのが、練習や実践を重なることにより、メンバー間に集団としての変化が起こり、いい結果が出やすくなると考えられます。
また、メンバーの一人ひとりがハイパフォーマーであっても、グループからチームとして機能するまでには多少の時間がかかることになります。グループからチームの状態になるには、プロセスが必要であったり、メンバーそれぞれの役割が必要であったりと条件があるという説もあります。

皆さんの会社、店舗、職場は、グループではなくチームになっていますでしょうか?
外部環境の大きな変化を強いられる中、チームになるために再考されてみてはいかがでしょうか。

<2022年2月shiba>
※2022年、早くも1か月が過ぎました