【VOZ.1】「マネジメント≠管理すること」!

いよいよ『マネジメントノート「VOZ」』第1号のスタートです。

私たちマネジメントサポートシステムでは、企業規模の大小を問わず様々な業種・業態の「人材育成」と「組織体制整備」をサポートすることをミッション(使命)としています。そこで大切にしているのがマネジメントの視点です。

一般的にマネジメントは、「管理」とか「経営」と訳されているようです。しかし、現代の組織では、「マネジメント=管理すること」のみだけの解釈では、弱いと感じます。なぜならば、時間を管理する、人を管理する、店舗を管理する、商品を管理する、工程を管理する…などというように、管理を優先し、単に「管理する」という側面だけのマネジメントスタイルでは、管理される側にとってはどうかということなのです。管理する側だけの一方通行では、統制はとれても管理される側の現場の主体性は生まれてこないようです。

私たちマネジメントサポートシステムでは、「マネジメント=経営資源をフル活用すること」という捉え方をお薦めしています。成果を出すために、ヒト・モノ・カネに代表される経営資源をいかにフル活用するか、という視点のマネジメントスタイルです。つまり「マネジメント=管理する」のみのスタイルからの脱却です。特に、人材面でのマネジメントにおいては、この捉え方はとても重要だと考えます。

私たちがサポートをさせていただく様々な企業を拝見していると、企業がこのマネジメントをどのように捉えているかにより組織は大きく変わります。なかでも、管理者層の方々がこのマネジメントをどのように認識するかにより、マネジメント行動が変わり、結果的に「人材育成方法」「組織風土」などに顕著に表れるようです。

マネジメントについては、今から一世紀前のF.W.テイラーから、一昨年亡くなられてしまいましたがP.F.ドラッガーに代表されるまで、人間観との関係における様々な諸説があるのは説明するまでもありません。是非、皆さんの組織内でのマネジメントスタイルを再考されてみてはいかがでしょうか。

「マネジメント≠管理する」の認識を!

<2007年5月shiba>