【VOZ.72】計画の立て方② 〜仕事を人に割り当てる〜

管理者の仕事の計画の立て方で、仕事を誰に担当してもらうのか、仕事を人に割り当てることが重要となります。「組織化機能」です。
この組織化機能にはポイントがあります。
それは、「仕事を人に割り当てる」ことが基本となります。
・「仕事を人に割り当てる」 ○
・「人に仕事を割り当てる」 ×
「人に仕事を割り当てる」のは、NGです。仕事は、目標達成させることが重要ですので、そのためにこの仕事は誰に任せればできるかと考えます。
例えば、仕事A、仕事B、仕事Cという3つの仕事があったとします。そしてAさん、Bさん、Cさんというメンバーが3人いたとします。原則は、仕事Aは、誰ができるのかを考えて、その結果、できるのはAさんだから、Aさんに任せようという考え方です。同じように、仕事Bは、誰ができるのかを考えて、その結果、できるのはBさんだから、Bさんに任せるということです。
・仕事A→誰ができるのかを考える→Aさんに任せる ○
・仕事B→誰ができるのかを考える→Bさんに任せる ○
・仕事C→Aさん、Bさんは仕事を抱えているので空いているのは誰かを考える→Cさんに任せる ×
次に仕事Cを考える時にポイントがあります。
今、AさんとBさんは仕事を抱えているから、仕事Cは空いているCさんに任せようとそれだけで安易にCさんに任せるのはNGです。なぜなら、仕事は目標達成のためにできる人に任せるというのが大原則です。例えば、Cさんはまだ仕事Cは未習得で無理ということもあり得ます。ですから、仕事Cは、Cさんでもできるのかを検討してから任せるのであればOKですが、無理な場合にはできる人に任せるのが原則となります。
ところが、これを繰り返していると、できる人に仕事が集中してしまい、できない人はいつまで経ってもできないままということになります。
そこで、もう一つのポイントがあります。
仕事を人に割り当てる時には、その仕事を経験してもらってその人を育成するという視点もあるということです。皆さんも、やったことのない仕事を初めて経験して仕事を覚えた経験がありますよね?この視点に立った上で仕事CをCさんに任せるのであればOKです。ただし、この場合には、任せる意味が違いますので、任せ方も違います。
つまり、仕事を人に割り当てる時には、
1.「目標達成」させるためにその仕事を誰に任せるのか
2.「人材育成」のためにその仕事を誰に経験してもらうのか
という2つの視点があるということです。
皆さんも、仕事を人に割り当てる時には、「目標達成」と「人材育成」のバランスで考えましょう!

<2014年12月 shiba>
※今年も残り1か月、師走になりました。

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