【VOZ. 7】2008年度 新入社員は「カーリング型」? 

統計によると、約85万人がこの4月に新社会人としてスタートしたとのことです。

毎年、財団法人社会経済生産性本部からその年の「新入社員のタイプ」について発表されています。昭和48年度からずっと続けられていますが、毎年、世情が反映されていて興味深く拝見しています。

今年の新入社員は、「カーリング型」です。

カーリングは氷上のスポーツですが、たとえとして、「新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境づくりに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。」「売り手市場入社組だけに会社への帰属意識は低めで、磨きすぎると目標地点を越えてしまったり、はみ出してしまったりということもあるだろう〜」(※社会経済生産性本部より)ということです。

一方、他にこんなデータもあります。最近の新入社員の「企業選択理由」ですが、かつて上位だった「企業の知名度」や「規模」は下位になり、「社風・雰囲気」「自己成長できるか」といった理由が上位になっているそうです。ここ数年、ある大学の就活研修を担当していますが、その学生達を見ても学生側からみた企業価値観は様変わりしているようです。

新入社員を受け入れられた上司の皆さん、今年の新人はいかがでしょうか?

私の経験上からも、新入社員は、入社した初年度の直属の上司によって、今後のビジネス人生に大きな影響力を与えられてしまうといっても過言ではないと思います。会社の見方や考え方、仕事への接し方など、良いことも悪いことも大きく左右してしまうのです。ちなみに、私は20数年前に新社会人をスタートしましたが、今の自分があるのは当時の上司に大変恵まれ、良い影響力を受けたからだと今でも感謝しています。

今年も新入社員研修を数社で担当させていただきました。新入社員を育成するために「新入社員研修」の依頼を受け実施しますが、それよりも新入社員を受け入れる側の「新入社員受入研修」の方が効果的かも?と思うことがよくあります。

企業・組織にとっての「人材」は、「人在」を「人最」にして「人財」にすることが大切。くれぐれも「人財」にできる「人材」を「人細」「人災」「人罪」にしないように心がけましょう!

<2008年4月shiba>

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