【VOZ. 6】モラル? ~ある研修センターでの出来事~

先日、ある研修センターで研修をしていた時の出来事です。

私達が研修をしていた隣の部屋から、突然「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」といったとても大きな声が聞こえてきました。怒鳴り声ともいえる程の騒音です。休憩時間に隣の部屋の研修タイトルを見たら、「○○社 社内インストラクター研修」という案内板が出ていました。どうやら、4月に新入社員を受け入れるにあたって、その教え方を学ぶためのインストラクター対象の研修だったようです。後でわかったのですが、その大きな声は、接客サービスのマナーを教えるための発声練習のようでした。時々、「まだまだ声が小さい!」という講師らしき人のかけ声もかなり大きく聞こえてきて、静まりかえった研修センター内にはひときわよく響いていました。貸切でもないのに、そのような大きな声を出すということは、その会社以外にはかなりの迷惑をかけていたと思われます。

そこで感じたことは、いくら接客サービスのマナー研修を実施したとしても、自社だけの都合で周りの迷惑を考えずに研修を続けられる姿勢そのものがサービス業の本質から、そもそも逸脱しているのではないのかという疑問です。その状態で研修を続けられる講師は、同じ講師の立場としてもはたしてサービス業の講師としては・・・?と考えてしまいました。また、その会社が休憩時間をとった後には、必ずトイレのスリッパが脱いだままの状態でバラバラになっていたのです。私達がそろえても、そろえても次にはまた見事にバラバラになっているのです。目が点になってしまいました。

サービス業に携わる人材として、しかも社内インストラクターとしての役割を与えられている人たちの行動としては、いかがなものかと思いました。この騒音やスリッパのことは、接客サービスのマナー以前の基本中の基本の問題ではないかと考えてしまいました。スキルアップの前にモラルアップが必要なのでは?

矛盾も感じました。

今年も、新入社員を迎え入れる時期になって来ました。教育担当者の皆様、お互いにこのようなことがないように気をつけましょう。まさしく「人の振り見て我が振り直せ!」ですよね。

<2008年3月shiba>

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