前回は、従業員の定着率アップの答えは「従業員にあり」ということを書きました。
先日、ある大学のキャリアセンターの学生向け就活ガイダンスで、こんな話があったことを聞きました。知名度のある女子大での事ですが、就活前の学生に向けての就職指導担当の方からでした。それは、「もしも、就職してから、会社説明と違い女性が働き難い会社であったら、『早くその会社を見切って、とっとと転職しなさい』と…」。衝撃的なメッセージです。

それは、「会社説明会では、女性が活躍できる職場環境や働きやすい制度がありますというはずだから、もしも入社して、聞いていた説明と違いがあったり、理不尽なことがあったら、我慢しないで直ぐに次のいい条件のところに転職した方がいい。今の就職環境であれば、あなた達ならば直ぐに次の会社が見つかるはず。説明会で説明されたはずなのにその程度の実態であったら、辛抱していてもおそらく見込みがないので、早く見切りをつけましょう!」という内容でした。

“石の上にも3年”ということわざがすぐに思い浮かびますが、もはや今の時代の就職環境では昔話なのでしょうか。最初は硬くて座り心地が悪い石でも、辛抱して長く座っていれば、いつかは馴染んで座りやすくなる。長くという意味が3年くらいになったという意味のようです。私の世代では、とりあえず何があっても、3年間は辛抱してやり続けてみないとという価値観でした。

特に女性で結婚や出産も控えているので、今や、3年間も我慢して辛抱して待っていないで、早く転職すること。「石の上には3年もいなくていい」ということのようです。

政府の働き方改革実行計画の中でも、ワーク・ライフ・バランスの改善によってジェンダーフリーによる女性のキャリア形成にもふれられていますが、ますます現代社会ではこの傾向は強くなっていくはずです。もちろん、環境の変化でもあり、良い事ですが、解釈と捉え方には様々な視点があり、そのことにより私たちの考え方や価値観の変化も余儀なくされるのでしょうか。

<2017年7月 shiba>
※2017年も後半、残り半年になりました。