【VOZ. 53】研修の現場から① ~なぜ思うように伝わらないのか?~

このところ多くの企業で実施している研修テーマで「ロジカルコミュニケーション」があります。
弊社では、ビジネスの様々な場面で〝相手にわかりやすく伝えること〟を目的とする「ビジネスコミュニケーション」と位置づけています。「話して伝える」「書いて伝える」「論理的にきく」ことをポイントにしています。

私の担当する研修では、相手に伝えたいことを「わかりやすく話す」の1点に絞ってプログラムを作成することが多いです。DVD教材によるケーススタディ、共通ケース・マイケースによるロールプレイング実習、VTR撮影、再生、フィードバックを体験していただき、スキルアップをねらいとします。

そこで、最初にお伝えしているのが「なぜ自分の考えが思うように伝わらないのか?」ということです。
わかりやすく丁寧に伝えようとしても出来なかったり、伝えられたと思っていても実際は伝わっていなかったりと・・・、少なからず誰でも経験があるはずです。
なぜ、相手に自分の考えが思うように伝わらないのでしょうか?

その解決方法には、4つの視点が必要です。
第一に「自分に関する課題」です。
何と言ってもまずは、伝える側としてのご自身に関する課題です。内容、伝え方、癖など、伝える側としての課題をクリアする必要があります。
第二に「相手に関する課題」です。
伝える側としての自分の事ばかり考えていても駄目です。聞く側としての相手に関する課題もあります。こちらが伝える内容にどれくらい関心や興味があるのか、事前情報、専門知識、理解力にも影響されます。
第三に「両者の関係性に関する課題」です。
それぞれ自分に関する課題、相手に関する課題をクリアしたとしても駄目です。会社対会社、部門対部門、担当者対担当者、個人対個人など、両者の関係性にも影響されます。日頃の信頼関係が重要です。
第四に「伝える環境・条件に関する課題」です。
上記の三つの課題がクリアされても駄目です。実際に伝える時の環境や条件面にも大きく左右されます。直接会って話せるのか、それとも電話やメールだけに限定されるのかなど、伝える手段や方法。騒がしい所でしか伝えられない、1対1の機会が少ない、時間がとれないなど、伝える場所の環境や伝える条件も整える必要があります。

このように、自分の考えを相手に思うように伝えるためには、自分自身のことばかりを注意しても上手くは伝わりません。「自分に関する課題」だけでなく「相手に関する課題」「両者の関係性に関する課題」「伝える環境や条件に関する課題」にも目を向けて課題をクリアしておきましょう。

お試しあれ!

<2012年2月 shiba>
※今月はバタバタで更新が遅くなりました。