【VOZ. 42】研修費は「変動費」or「固定費」?

先月お伝えしました、はじめて研修を担当する企業のご担当者とのやりとりの続編です。

「他社では、研修費をどのように捻出しているのか?」という質問をいただきました。

研修費の考え方には、大きく2つのタイプがあります。
一つは、ある程度儲かって利益が出たから、研修をやろうというパターンです。その反対に、研修は、やりたいけど予算的に余裕がないから、なかなかできないというパターンもあります。
研修費は、「変動費」と捉えるタイプです。〝研修は「経費」〟。
大半がこのタイプが多いと思われます。

もう一つは、研修費は「固定費」と捉えるタイプです。〝研修は「投資」〟。
余裕がないからこそ、儲けるために、利益を創出するために研修をやろうというパターンです。

これまでの私どもの経験上の所感ですが、研修費を「変動費」と捉える企業と「固定費」と捉える企業では、
研修の取組み方や研修効果に大きな違いがあると思われます。どちらが効果的に実施されているかというと「固定費」と捉える企業です。

一時の思いつきや単発的な発想ではなく、研修体系に基づいて計画的・継続的に実施をするとなると必然的に「固定費」の捉え方になるはずです。ですから「変動費」ではなくなります。そうは言っても、もちろん先立つものがないと、外部に委託してまでの研修はやりたくても出来ないのが実状です。

しかしながら、本来の企業内研修の究極の目的とは、何でしょうか?
民間企業である以上、研修は「組織の目標達成=適正な利益創出」のために行われるはずです。もちろん、単なる利益追求だけではありませんが・・・。このポイントは外すことの出来ない事実です。

注意点もあります。
「固定費」と捉える企業(正式には〝予算的に捉えることのできる企業〟でしょうか?)の中には、「固定費」と捉えてしまっているからこそ、毎年、毎月、毎回の研修をこなすこと(つまり予算を消化すること)が目的になってしまいがちになることです。わかっていながらも、知らず知らずのうちに・・・、ということもよくあります。ここには大きな落とし穴があります。

「本来の研修の目的は何か・・・?」「なぜその研修をやる必要があるのか・・・?」、この答えに、皆さんの企業や組織の研修の捉え方の正解があるのではないでしょうか?

研修は、組織の目標を達成させるための先行投資。究極の目的は、儲けるために研修を行うこと。
そのためにも「変動費」というよりは、「固定費」という捉え方を提案いたします。

<2011年3月 shiba>