【VOZ. 29】師の教え「20年後の4つの教訓」

「師」と仰げる人は、何人いますか?
先月、私が20数年前に社会人をスタートした会社の社長と会う機会がありました。
社長だけではなく、社会人1年目の直属上司、そして2年目の直属上司も同席。とても貴重な機会でした。
普通では、なかなかこのような場は持てないと思います。

その会社は出版情報会社で私の古巣です。私は新卒で入社して11年後に飛び出して今の仕事をスタートしました。年月が経過するごとにこの3人からの社会人としての強い影響力を受けたことを感じています。今になって思えばそれは圧倒的に良い影響力です。特にこの社長からは企業観や組織感覚、仕事の目的、やりがいや達成感、仕事の進め方、仕事を通しての成功体験・失敗体験など、とても多くのものを学ばせてもらいました。在籍11年間でしたが、今、思うとその2倍の22年間分の時間に相当するような沢山の経験をさせていただいたと思っています。その時に経験したものが、ある意味では今の私の社会人として、そしてコンサルタントとしてのベースになっているような気がします…。

その会社のトップから学んだ4つの教訓です。

【一寸の虫にも五分の魂】
組織の体としては未成熟で小さくても志は大きく持つ。
【歩もひっくり返せば金】
今は力がなくても何かの機会でひっくり返れば、誰でも将棋の金のような働きができるようになる。
【お金は貯めるより使う方が難しい】
お金は使わずに貯めようとすれば貯められるが、効果的に上手に使う方がはるかに難しい。
【球の投げ方を相手によって変える】
話す相手によって会話の仕方(球の投げ方)を変える。相手に何かを伝える時には正論で直球ストレートが必ずしもいいとは限らない。

当時、事あるごとに社長室に呼ばれ何度も聞かされました。
「20年前の教訓」でもあり、あれから20数年経った今だからこその改めての「20年後の教訓」です。

その日は2時間程度の宴席でしたが、社会人1年目の当時から現在までを改めて振り返ることができました。
社長の私に対する激励や忠告も当時のままで一貫していました。

別れ際、いつものように社長の方から「頑張れ!」と励まされ銀座の街に消えていきました。
社長=師です。

<2010年2月 shiba>